テレビを見るのを止めない子供への対応
<テレビを見るのを止めない子供への対応>
気が付けばテレビのリモコンをオン!、朝起きて・家に帰ってきてすぐにスイッチオン!、時間になっても駄々をこねてなかなかテレビを見るのを止めない。
テレビに限らずDVDやゲームなど、時間を決めていても約束を守らなかったり、いつでもテレビ画面を見ている生活を送って困ってしまった経験はありませんか?。
もちろんテレビを見ることでコミュニケーションが活発になったり、教養・情操が豊かになることだってあります。幼児期だからこそ適度にテレビを付き合い、テレビ中心の生活にならないように心がけていくようにしてください。
テレビを視聴しすぎて起こる悪影響
テレビの長時間試聴やずっとテレビ画面を見ていることで起こる悪影響を考えてみましょう。
・視力の低下
言わずもがな視力の低下が懸念されます。
・脳の発達への悪影響
東北大学の研究によるとテレビの長時間視聴は脳の前頭葉に悪影響を与えるという結果が出ています。(→「東北大学」)
・運動・社会性・言語能力などへの悪影響
日本小児科学会では有意語出現の遅れ、言語発達全般の遅れなどを指摘しています。
・疲れやすくなる?
画面をずっと見ていることにより目がさえてしまい、眠りが浅くなったり夜更かししてしまう可能性があります。
・親子のコミュニケーション時間の減少
幼児期は特に親子のコミュニケーションを密にしてほしい時期。ぼっーとテレビを見ているだけでは会話もそれほど生まれないので、親子のコミュニケーション時間も減少してしまいます。
いくつかテレビの長時間試聴による悪影響を挙げてみました。
専門家によってはテレビの長時間試聴と成長の因果関係がないとみている方もいるのですが、そういった方も親子のコミュニケーションの減少は懸念しており、この部分は特に成長に大きな影響を与えると思います。
約束を守ってみるようにしていこう
テレビがそこにあれば見たくなるのも当然のこと。面白い番組や好きなアニメはどうしても見たくなるでしょう。
全てを「ダメ!」としてしまうのは無理があるので、しっかりと時間を決めて約束を守って見るようにしていきましょう。
<テレビを長時間見ないための工夫や方法>
○ 時計を見せて約束
時間や時計が分かる年齢の場合は、時計を見せながら「○○時まで」と時間を決めて約束をしてみましょう。一方的ではなく子供と一緒に決めていくと事前と「時間を守ろう!」という気持ちが芽生えてきます。
○ 親も約束を守る
テレビの視聴時間に限らず親も約束を守る習慣をつけていくことが大切。約束は守るものという意識を持つことができるようにしていきましょう。
○ 番組ごとの視聴
時間で区切るのではなく、子供が見たい番組を申告させて視聴をするのも良い取り組み。ダラダラ見ているよりも効果的だと思います。
○ テレビを消す習慣
特に見たい番組もないのにただテレビをつけておくのは止めましょう。見たい番組や見る時間だけ電源を付けて必要のない時間は常にテレビは消しておく習慣を付けましょう。
長時間テレビを見てしまうのは、ちょっとした取り組みや習慣づけで変わります。
各家庭なりの方法で正しいテレビとの付き合い方を考えてみましょう。