自分で行動ができる声掛け
<自分で行動ができる声掛け>
自立とは自分の力で物事をやっていくこと。
なるべく子供自身が自ら進んでやれるように四苦八苦している親御さんも多いのではないでしょうか。
自立は幼児期に完成するものではなく、その基礎をつくるのが幼児期です。
無理に負荷をかけすぎると逆効果ですので、長い目で見た取り組みが必要なこと。他の子供はできているのに・・・、この年齢ならできるはずなのに・・・・、と思うこともありますが、その子供の成長に合わせてゆっくりと自立の基礎を身につけていきましょう。
子供自身が考えて取り組める声がけ
例えば朝保育園・幼稚園に行く準備がなかなかできないとしましょう。
「早く準備をしなさい!」
「お母さんが用意しておいたから」
こういっても子供はなかなか自発的な行動ができません。
「この番組が終わったら着替えよう!」
「出来ないことは一緒にやろう!」
こういう声掛けなら子供は自分で考えて取り組むことができます。
子供は少し嫌なことがあったり、気分が乗らないとぐずぐずしてなかなか行動が起こせません。難しいことは無理をさせず一緒にやってあげたり、できることだけ子供にやらせていくようにすればスムーズに準備ができるようになってきます。
朝の準備は一人でやるものというよりも気持ちよくできたことのほうが大切。
気持ちが乗っていないときに無理やり準備をさせられた「1人でできた」と、自分で考えてできることを準備した「1人でできた」では大きな違いがあります。もちろん後者のほうが自発的な行動へとつながるでしょう。
そして昨日できたからといって今日出来るとは限りません。
積み重ねが大切で、できる日もあったりできない日もあるのが当たり前の事なのです。
自立を早めるよりも親子の関わりを大切にしよう
4歳で○○が一人でできる。
他の子供ができないことをちゃんとできる。
もちろん素晴らしいことですが、上記にも書いたように幼児期は自立の基礎をつくる時期です。
できないからといって怒るよりも、親子で楽しくコミュニケーションをとりながら過ごしたほうが数倍も子供は豊かな成長ができると思います。
自立は先送りにして、できることを徐々に増やしていく。
無理に自立をさせようとピリピリした親子関係になってしまうようなことがないように、楽しく家庭で過ごしていける環境を作り、それぞれの子供に合わせて少しづつできることを増やしていこう。
できることは一人でやらせ、できないことは手助けしてあげることで、子供が気持ちよく「できた!」と言えるような取り組みが大切だと思います。