黙らせないで言わせる教育

<黙らせないで言わせる教育>

ついつい叱るときに「黙って話を聞きなさい!」「静かにしなさい!」と言ってしまうことがあると思います。もちろんですがそういったことも必要な場面はありますし、園生活や小学校でも黙って人の話を聞くことは大切な事です。

しかし、これが行き過ぎるとただ人の話を聞いているだけで自分の意見を言えなくなったり、自分の力で考えることができなくなってしまう可能性があります。

黙らせる教育よりも、言わせる教育をすることで子供は健やかに成長していくものだと思います。

自分の意見を言わせることはとても大切!

例えば約束を守れなかったとしましょう。
ただ単に叱るよりも、どうして約束を守れなかったのか、今後はどうすればいいのかを子供に考えさせていくほうが良いと思います。この時に言い訳やウソをつくこともあるかもしれませんが、子供は自分なりに考えなければ言い訳やウソもつくことはできません。もちろん言い訳やウソは良いこととはいえませんが、自分なりに精一杯考えて自分の言葉で伝えることは大切な事。

例えば叱って子供が落ち込んでしまったとしましょう。
「黙って言うことを聞きなさい!」と言えば子供は従うかもしれませんし親も楽ですが、「黙ってないで言いたいことを言ってごらん」と言えば子供は今の気持ちを伝えたり、分からないことを質問できる機会ができます。

成長すればするほど自分の力で考えて行動していく場面は増えてきます。その芽は家庭での教育・接し方にあるのです。なんでも黙って言うことを聞いてきた子供と、言いたいことや自分の考えていってきた子供とでは、自分で考え行動する力に差が出てしまうのではないでしょうか。

話しををするのは良いこと!

自分の意見を自由に言えるのは幼児期だけです。大人になれば言ってはいけないこと、言うべきではない場面など自由に自分の考えや意見を言うことが制約されてしまいます。幼児期だからこそ自由に言うことが許されますし、何でも自分の言葉で伝えることが能動的な成長につながります。

何も考えないで親の言うことを黙って聞いているだけでは受動的な行動しかできずになる可能性があり、人が言うことや周りから言われることはできるけど自分で考えて行動する力が育ちません。

なんでも話すことはいいことなのです!

家庭でなんでも話をする環境をつくり、親も子供の話を真剣に聞いてあげることで、子供はなんでも親に話してくるようになります。

その会話から親子の絆は深まり、コミュニケーション能力は高まっていきます。

園生活や小学校などの集団生活、社会や人とのかかわりの基本は言葉によるコミュニケーションです。自分の考えや意見を整理して伝えることができる力、言って良いこと悪いことの理解、良好な人間関係の構築の基礎にあるのは家庭での親子の会話です。

子供を黙らせる教育よりも子供に言いたいことを言わせる教育で脳を動かして自分で考える力とコミュニケーション能力を高めていきましょう。

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