幼児期から就学への接続期に大切にしたいこと
<幼児期から就学への接続期に大切にしたいこと>
年長さんは残り1年で小学校へ入学をします。幼児期から児童になり本格的に勉強がスタートすると同時にさらに自発的・自立的な行動が求められるようになります。
幼児期は何でも楽しく親子で一緒にやってきたことでも、小学校に入学すれば自分でやらなければいけないこともでてくるでしょう。
年長さんを小学校へつながる接続期と考え、スムーズな小学校入学へのアプローチをしていくと円滑な接続をしていくことができるようになります。
基本的な生活習慣と自立・自主性
まず接続期に大切にしていきたいことは生活習慣と自立や自主性。
早寝・早起き・朝ごはんといった基本的な生活のリズム、歯磨き着替えなど身の回りのことを一人でできるようにする、自分の事を落ち着いて行動ができるようにする、こういった基本的な生活習慣をつくること、自立的で自発的な行動で自主性を持って取り組むことができるような取り組み。
また、1日を通して流れを理解して行動をすることで、小学校入学後も規則正しい生活と区切りを意識して次を予想した行動ができるようになります。
年長さんになると「自分で!」という気持ちが大きくなります。その気持ちが自主性・自立した行動につながりますので、子供の「自分で!」の気持ちを健やかに伸ばしていきましょう。
<生活習慣・自立・自主性の例>
・早寝・早起きなどの基本的生活習慣をつくる
・身の回りのことはある程度ひとりでできる
・人に言われなくても自分の考えで行動ができる
・1日を通して流れを理解した行動
・焦らずに落ち着いて行動をすることができる
基本的な生活習慣は学力にも直結することですし、何よりも健康的で健やかな成長を促すためにとっても重要な事です。
人とのかかわり方を大切にする
人とのかかわりやコミュニケーション力など。お友達・家族との信頼関係、集団生活を通して一緒に行動することやルール・マナーなどの社会性を育てていく。
<人とのかかわり方の例>
・相手の事を考えて思いやる気持ち
・相手の話をしっかり聞いて理解をしようとする
・挨拶や返事などの大切さを認識する
・自分の想いや考えをしっかりと伝える
・表情や行動から相手の気持ちを理解しようとする
・同じ体験を通して想いを共感する
・相手の気持ちと自分の気持ちの折り合いをつける
例えば上記のようなことができるようになると、小学校以降の授業やクラスの仲間との協調性などにつなげることができます。
人とのかかわりやコミュニケーション能力は大人になっても必要不可欠な能力。その礎を接続期に作っていきましょう。
チャレンジする力
何事にもチャレンジする力、あきらめずに頑張る力を育てていくことも大切。
何か問題に直面したときに、自分で考えてチャレンジしていく力は生きる力そのものです。
はじめての事にも積極的に取り組み失敗しても最後までやり遂げようとすること、挑戦したり積極的な行動などは、勉強や学校生活においても必ず良い影響を与えますし学ぶことが楽しいと思えるようになる源です。
<チャレンジする力の例>
・はじめての事でも積極的に挑戦する
・失敗してもあきらめずにやり遂げる
・色々な事に好奇心・興味を持って行動する
・疑問や不思議を探求する力
・自分で決めたことをやり遂げる力
様々な体験の積み重ねで自信を身につけ物事にチャレンジする力を伸ばしていきましょう。
年長さんは幼児期においても今までとは違う伸び期です。
遊びや友達とのかかわりなどを通して社会性が伸び、ルールやマナーといったことを認識でき、基本的な生活・身の回りのことは一人でできるようになります。
好奇心や・興味の幅も広がり、勉強や学ぶことにも関心がではじめます。
小学校を意識した取り組みを進めていくことで幼児期から児童期への接続がスムーズに進むようにしていきましょう。