期待して伸ばす、ピグマリオン効果について
<期待して伸ばす、ピグマリオン効果について>
「子供は期待されると伸びる」ということを聞いたことがある人も多いと思います。
子供は特に親や先生から期待されることで「頑張ろう!」という気持ちが湧いてきて、積極的に物事にチャレンジしていくことができます。子供に対して期待をもって接することで自然と親の接し方も変わり、子供自身も期待されていることを感じながら生活することで成長をすることができます。
「期待された通りに成果を出す傾向がある」
人間は期待をされたどおりの結果を出す傾向があるというのがピグマリオン効果といわれるものです。
教育心理学者ロバート・ローゼンタールの実験
1964年に教育心理学者ロバート・ローゼンタールは、小学生を対象に実験を行いました。
テストを行い無作為に担任の先生に「この子供は伸びる子だ」と伝えました。これは成績は関係なくランダムに選ばれた生徒だったにもかかわらず、先生が期待を込めて接することで実際に成績が向上をしました。
この結果から分かることは、先生が期待をかけて接することで、熱心に教えたり子供の学力が伸びるような働き掛けが増えることで良質な学びができたり、子供も期待を感じて意欲的に学ぶことができるということです。
子供の成長に期待して伸ばす
家庭では親が子供に対して期待をかけることで、親自身の行動が変わり接し方にも変化が出てくると思います。
良い方向へ進むために自然と行動ができるようになることで、子供自身も感じ取って期待通りの成長に近づいていくことができると思います。
しかし期待のかけすぎ、あまりにも無理な期待は良くありません。逆にプレッシャーになってしまったり、できないことへの無力感・挫折感が大きくなってしまうこともあります。
適度に期待をかけながら楽しく毎日を過ごすことで、子供のやる気を上げて何事にもチャレンジできるような取り組みができると良いと思います。
そして、嘘のない期待をすることも大切。
親が「どうせ無理だろう・・・」と思っていることを期待しても子供は伸びません。
本当に期待しているからこそ親も行動が変わってくるものです。
適度な期待と長期的な視野でみることが子供の成長には欠かせないことではないでしょうか。